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防犯カメラの選び方(セット・画素数・形状・機能)

何を判別したいか、どこに付けるか、夜はどう映したいか。この3つが決まれば機種はおおよそ決まります。セット構成から画素数・形状・機能まで、選ぶ順に並べています。

防犯カメラセット

カメラ・録画機・ケーブル・電源をひとまとめにした一式です。機器の組み合わせには相性があり、画素数・伝送方式・録画機のチャンネル数が噛み合っていないと本来の画質が出ません。初めての導入や、何をどう組めばよいか決めかねるときは、セットから選ぶのが確実です。

防犯カメラセット

画素数から選ぶセット

同じ台数でも、画素数が上がるほど「拡大したときに粗れにくく」なります。その代わり容量を食うため、同じHDDなら録画できる日数は短くなります。何を判別したいのかで決めるのが失敗しないやり方です。

セット解像度の目安向いている用途
800万画素(4K)セット3840×2160駐車場のナンバー、レジの手元、出入口で顔まで判別したい
500万画素セット2592×1944画質と容量の折り合いをつけたい。店舗・事務所の主力
400万画素セット2560×1440200万では物足りないが4Kまでは要らない中間
200万画素セット1920×1080「誰かが居た」が分かればよい。台数を並べたい現場

台数から選ぶセット

録画機はチャンネル数(ch)で決まっています。4chの録画機にはカメラを4台までしかつなげません。あとから台数を増やすことは非常に多いので、今の必要台数ちょうどではなく、ひとつ上のchを選んでおくと後悔しません。

セット録画機よくある構成
カメラ1〜4台セット4ch戸建て住宅、小規模店舗、事務所1フロア
カメラ5〜8台セット8ch店舗の内外、マンション共用部、小規模の工場
カメラ9〜16台セット16ch工場・倉庫、大型店舗、マンション1棟
17台以上32ch〜複数棟、広い敷地。録画機を分ける構成も検討

台数を決めるときの考え方

  • 1台で見る範囲を欲張らない。広く映すほど1つ1つは小さく映る
  • 「出入口」は必ず1台。ここが押さえられていないと後から追えない
  • 死角になりやすいのは建物の角・裏口・駐輪場・ゴミ置き場
  • 増設の可能性があるなら、録画機のchと電源に余裕を持たせる

セットに含まれるもの

一般的なセットの中身です。取り付け場所によっては、ケーブルの長さやハウジング(屋外用の覆い)を追加することになります。

品目内容注意する点
カメラ本体指定台数ぶん屋外用と屋内用は別物。防水等級(IP66以上)を確認
録画機(DVR/NVR)1台カメラの伝送方式に合ったもの。混在させない
HDD1〜2TBが標準的録画日数が足りなければ容量を上げる
ケーブル20m前後×台数距離が足りないと現場で止まる。事前に実測する
電源アダプター台数ぶんPoE構成ならLANケーブル1本で給電できる
取付金具台数ぶん壁・天井・ポールで金具が変わる

セットで買うか、個別に組むか

映す対象が決まっていて、標準的な建物であればセットで足ります。一方、既存の配線を活かしたい、暗い場所がある、屋外の距離が長い、特定の型番を使いたい、といった条件があるなら個別に組んだほうが結果的に安く収まります。判断がつかないときは、現地を見てからでも遅くありません。

個別に組んだほうがよい現場

  • 既存の同軸ケーブルが通っていて、それを流用したい
  • カメラから録画機までが100mを超える
  • 夜間もカラーで残したい場所と、白黒でよい場所が混在している
  • 回線・電源が無い場所が含まれる(SIMカメラやソーラーが要る)

800万画素(4K)カメラ

3840×2160、いわゆる4Kの解像度を持つカメラです。200万画素のおよそ4倍の情報量があり、映像を後から拡大したときの粗れ方が明確に違います。「その場に誰かが居た」ではなく「誰だったか・何番だったか」まで残したい場所に使います。

800万画素(4K)カメラ

4Kにして何が変わるか

解像度の差が効くのは、映像を見るときではなく拡大するときです。モニターに等倍で映しているうちは200万画素でも十分きれいに見えますが、「この人物の顔を大きくしたい」「このナンバーを読みたい」となった瞬間に差が出ます。同じ画角で撮っていても、拡大に耐えるかどうかが変わります。

画素数解像度同じ幅を映したときの細かさ
200万画素1920×1080基準
400万画素2560×1440横方向で約1.3倍
500万画素2592×1944横方向で約1.35倍
800万画素3840×2160横方向で約2倍

向いている場所

  • 駐車場・車両の出入口(ナンバーを読みたい)
  • 店舗のレジまわり(手元の動作と金銭のやり取り)
  • 建物の出入口(顔の判別)
  • 広い構内を少ない台数でカバーしたいとき(あとから範囲を切り出せる)

導入前に確認すること

4Kカメラは単体で成立しません。録画機・ケーブル・モニターのどれかが対応していないと、その画質のままでは記録も表示もできません。また、容量を食うため録画日数の設計を先にやっておく必要があります。

4K導入時の確認事項

  • 録画機が800万画素の入力に対応しているか(4K非対応機だと落ちて記録される)
  • 同軸なら伝送方式(AHD/TVI/CVI)と距離、IPならスイッチとLANの帯域
  • HDD容量。200万画素と同じ設定なら録画日数はおおむね1/2〜1/3になる
  • 確認用モニターの解像度。フルHDのモニターでは等倍表示できない
  • 暗所性能は画素数では決まらない。夜間が主目的なら夜間カラー対応機を優先

画素数を上げれば暗所も良くなる、わけではない

同じセンサーサイズで画素数だけ増やすと、1画素あたりが受け取る光は減ります。そのため「4Kにしたのに夜が暗くなった」ということが起こり得ます。夜間の映りを重視するなら、画素数よりもレンズの明るさ(F値)・センサーサイズ・夜間カラー機能を先に見てください。

500万画素カメラ

2592×1944。200万画素より明確に細かく、800万画素より容量が軽い中間の選択肢です。店舗・事務所の主力として最も選ばれやすい画素数で、「拡大もある程度したいが、録画日数も確保したい」という要望に噛み合います。

500万画素カメラ

500万画素が選ばれる理由

防犯カメラで最も多い要望は「何かあったときに1か月ほど遡って確認したい」と「人物の特徴が分かる程度には映っていてほしい」の2つです。この2つを同時に満たす落としどころが、多くの現場で500万画素になります。800万画素にすると録画日数を確保するためにHDDを増やすことになり、200万画素では拡大したときに物足りない、という間で選ばれます。

200万画素・800万画素との比較

200万画素500万画素800万画素(4K)
解像度1920×10802592×19443840×2160
拡大の耐性限定的実用的高い
必要な容量軽い中程度重い
同じHDDでの録画日数長い中程度短い
向く用途台数を並べる店舗・事務所の主力ナンバー・顔の判別

組み合わせで気をつける点

確認事項

  • 録画機が500万画素入力に対応しているか
  • アスペクト比が4:3寄り(2592×1944)のため、16:9のモニターでは上下に余白が出る機種がある
  • 屋外の長距離配線では、伝送方式によって減衰の影響が出る
  • 全台を500万画素にせず、要所だけ上げる構成も有効

400万画素カメラ

2560×1440。200万画素では足りないが4Kまでは必要ない、という現場に収まる画素数です。既存の400万画素対応録画機を活かして増設する場合にも選択肢になります。

400万画素カメラ

どういうときに400万画素にするか

  • すでに400万画素対応の録画機があり、カメラだけ増やしたい
  • 500万画素の4:3寄りの画面比が扱いにくく、16:9で揃えたい
  • 屋外の広い範囲を撮るが、ナンバーまでは求めていない
  • 容量を抑えつつ、200万画素より細かく残したい

16:9で撮れる利点

400万画素(2560×1440)は16:9の比率です。モニターや録画機の分割表示と比率が揃うため、画面いっぱいに無駄なく映ります。横長の通路・駐車場・売り場のように「横方向を広く見たい」現場では、同じ画素数でも実質的に使える範囲が広くなります。

注意する点

確認事項

  • 録画機側の対応(400万画素を通せるか)を必ず確認する
  • 同一の録画機に画素数の違うカメラを混ぜる場合、機種によって制限がある
  • メーカーによって「400万画素」の実解像度が2688×1520の場合がある

200万画素カメラ

1920×1080、フルHDのカメラです。防犯カメラとして最も普及した画素数で、機種の選択肢が多く、容量も軽く済みます。「人の出入りが記録できていればよい」という用途では、いまも十分に実用的です。

200万画素カメラ

200万画素で足りる場面

  • 屋内の通路・売り場など、カメラから対象までが近い場所
  • 台数を多く並べて死角を潰すことが目的の現場
  • 録画日数を長く取りたい(同じHDDで最も長く残せる)
  • 既存のアナログカメラからの置き換えで、配線を流用したい

足りなくなる場面

対象までの距離が遠い場所では、200万画素だと「人が居たことは分かるが誰かは分からない」映像になりがちです。屋外の駐車場、広い構内、出入口を斜め上から俯瞰している構図などは、拡大したときに判別できず、いざというときに使えません。距離があるなら画素数を上げるか、その場所だけ画角を絞る(ズーム側のレンズにする)判断が要ります。

容量が軽いという実利

画素数が低いということは、同じHDDでより長く録画できるということです。「1か月は残したい」という要望に対して、200万画素なら標準的なHDDで届くことが多く、追加費用なしで日数を確保できます。全台を高画素にするより、要所だけ高画素・それ以外は200万画素という混在構成のほうが、総額を抑えつつ目的を果たせる場合があります。

形状から選ぶ

カメラの形は見た目の好みではなく、映せる範囲・目立ち方・取り付けられる場所で決まります。同じ画素数でも形が違えば向く現場が変わります。

形状から選ぶ

形状の早見表

形状映し方目立ちやすさ向く場所
バレット型一方向を絞って見る目立つ屋外、出入口、駐車場
ドーム型広く浅く見る目立ちにくい天井、軒下、店内
ボックス型レンズ交換で自由目立つ特殊な画角が要る場所
PTZ(旋回型)首振り+ズーム目立つ広い敷地、構内
パノラマ・全方位1台で360度目立ちにくい店内、事務所
小型・特殊限られた範囲非常に目立たない設置制約のある場所

バレット型

筒状のカメラです。向いている方向がはっきり分かるため、「見ています」と示すことそのものが抑止になります。屋外用の防水機種が多く、赤外線投光器を内蔵しているものが一般的です。一方向を絞って見るので、遠くの対象を判別したい場所に向きます。

バレット型の注意点

  • 向きが分かるということは、避けられる向きも分かるということ
  • 直射日光・雨だれで前面が汚れると映りが落ちる。軒下が理想
  • 赤外線内蔵機は、ガラス越しに撮ると反射して白飛びする

ドーム型

半球状のカバーに覆われたカメラです。どこを向いているか外から分かりにくく、天井や軒下に付けても圧迫感がありません。店内・事務所・マンション共用部など、「防犯設備を前面に出したくない」場所に向きます。破壊に強い耐衝撃(バンダルプルーフ)型もあります。

ドーム型の注意点

  • カバーが汚れる・傷つくと映りに直接影響する
  • 赤外線内蔵機はカバー内面で光が反射しやすい(遮光の作りを確認)
  • 天井高が高すぎると、真下は映っても顔は映らない

ボックス型

レンズが別売りで、目的に合わせて選べる箱型のカメラです。「この距離でこの幅だけを映したい」といった要求が明確な場所で使います。屋外に出す場合はハウジング(防水の覆い)とブラケットが別途必要です。設置の自由度が高い代わりに、選定に知識が要ります。

PTZ(旋回型)カメラ

Pan(左右)・Tilt(上下)・Zoom(拡大)ができるカメラです。遠隔から動かして、気になる場所へ寄って見られます。広い敷地を少ない台数でカバーしたい現場に向きますが、「向いていない方向は映っていない」という弱点があります。固定カメラで全体を押さえたうえで、PTZを1台足す構成が現実的です。

PTZを使うときの考え方

  • PTZ単独では死角が生まれる。固定カメラとの併用が基本
  • 巡回(プリセット)動作を設定すれば無人でも決めた場所を順に見られる
  • 可動部があるぶん、固定カメラより経年で不具合が出やすい

パノラマ・全方位カメラ

魚眼レンズや複数のレンズで、1台で180度〜360度を映すカメラです。天井の中央に1台置けば室内をまるごと記録でき、あとから見たい部分を切り出して確認できます。店内・事務所・待合室のように「全体の動きを漏らさず残したい」場所に向きます。ただし、周辺部ほど像が引き伸ばされるため、遠くの人物の判別には向きません。

小型・特殊カメラ

設置スペースが取れない、既存の内装を傷つけたくない、といった制約のある場所に使う小型のカメラです。エレベーター内、レジ上の狭い場所、什器の中などに収めます。小さいぶん、レンズも撮像素子も小さくなるため、暗所性能は劣ります。映したい範囲と明るさを事前に確認してから選んでください。

機能から選ぶ

カメラの差が最も出るのは、実は昼間ではなく「夜」と「逆光」と「通知」です。被害の多くは人目の少ない時間帯に起きるため、暗いところでどう映るかが、そのカメラが役に立つかどうかを分けます。

機能から選ぶ

夜間カラーカメラ

従来の赤外線カメラは、暗くなると自動的に白黒(モノクロ)に切り替わります。映ってはいるのですが、服の色も車体の色も残りません。夜間カラー対応のカメラは、明るいレンズ(F値の小さいレンズ)・大きめの撮像素子・必要に応じた白色LEDの組み合わせで、暗い場所でも色を保ったまま記録します。「白い車だったか黒い車だったか」「赤い服だったか」は、あとから照合するときに決定的な手がかりになります。

夜間カラーを検討したい場所

  • 街灯のある駐車場・敷地内通路
  • 店舗の出入口(閉店後の時間帯)
  • マンションのエントランス・駐輪場
  • 車両の出入りがある事業所のゲート

AI検知カメラ

映像の中から「人」「車両」を見分けて、それだけを通知するカメラです。従来の動体検知は、木の揺れ・雨・虫・光の変化にも反応するため、通知が多すぎて誰も見なくなるという問題がありました。AI検知は対象を絞れるため、通知が実用的な頻度に収まります。立入禁止のラインを越えたとき、荷物が置き去りにされたとき、といった条件を指定できる機種もあります。

検知の種類内容使いどころ
人物検知人だけを拾う夜間の無人現場、資材置き場
車両検知車・バイクを拾う駐車場、ゲート
ライン越え指定した線を越えたら通知立入禁止区域、フェンス際
エリア侵入指定した範囲に入ったら通知危険箇所、機械のまわり
置き去り検知一定時間動かない物を検知不審物、通路の障害物

サーマルカメラ

温度の差を映像にするカメラです。可視光に頼らないため、光がまったく無い場所でも、煙や霧の中でも対象を捉えられます。広い敷地の外周監視、火災の予兆検知、設備の異常発熱の監視といった用途で使います。人物の判別には使えないため、通常のカメラと組み合わせるのが前提です。

顔認証カメラ

登録した顔と照合し、一致・不一致を判定するカメラです。入退室管理や、繰り返し来訪する人物の把握に使われます。個人情報の取り扱いが厳格になる領域のため、利用目的の明示、保管期間、アクセスできる人の限定を、導入前に必ず決めておく必要があります。詳しくは「法令とプライバシー」をご覧ください。

逆光に強いカメラ(WDR)

WDR(ワイドダイナミックレンジ)は、明るい部分と暗い部分が同時に映る場面で、どちらも見えるように調整する機能です。出入口を室内側から撮ると、外光で人物が真っ黒に潰れます。これは画素数を上げても解決しません。WDR対応の機種を選ぶか、そもそもの設置位置を変えるかのどちらかになります。

逆光になりやすい場所

  • 室内から出入口(ガラス扉)を撮る構図
  • 西日が差し込む窓を背にした売り場
  • シャッターを開けた搬入口
  • 夜間、対向車のヘッドライトが入る駐車場出口

ネットワーク(IP)カメラ

LANケーブルでつなぐカメラです。映像がネットワークを流れるため、拠点をまたいだ監視や、既存の社内LANとの併用が可能になります。現在の高画素カメラの主流であり、増設や配線の自由度も高い方式です。

ネットワーク(IP)カメラ

IPカメラの特徴

同軸ケーブルを使う従来方式と違い、IPカメラはLANケーブル(LANケーブル1本)で映像も制御もやり取りします。カメラごとにIPアドレスを持ち、ネットワーク上の機器として扱われます。そのぶん、帯域・スイッチ・アドレス設計といったネットワークの知識が必要になります。

同軸(AHD/TVI/CVI)IP(ネットワーク)
ケーブル同軸ケーブルLANケーブル(Cat5e以上)
電源別途アダプター(PoC対応機を除く)PoEでLAN1本にまとめられる
距離の目安同軸で数百mLANで100m(延長にはスイッチ等)
高画素対応機種による得意
拠点をまたぐ不可可能
設定の手間少ないネットワーク設計が要る

PoE(給電つきLAN)

PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブルで電源も一緒に送る仕組みです。カメラの近くにコンセントが無くても設置できるため、屋外や天井裏など電源工事が難しい場所で威力を発揮します。PoE対応のスイッチングハブ、またはPoE給電機能つきのNVRが必要です。

PoEを使うときの確認事項

  • ハブ全体の給電容量(合計W数)がカメラの合計を上回っているか
  • LANケーブルの規格(Cat5e以上)と距離(基本100mまで)
  • 屋外配線は防水処理と、雷対策(避雷器)の検討
  • PoE+(より大きな電力)が必要な機種かどうか(PTZやヒーター内蔵機)

NVR(ネットワーク録画機)

IPカメラの映像を記録する録画機です。PoE給電ポートを備えた機種なら、NVRとカメラをLANケーブルでつなぐだけで電源と映像がまとまり、配線がすっきりします。録画機のチャンネル数、対応画素数、同時に処理できる帯域(スループット)を確認して選びます。詳しくは「録画機・レコーダー」をご覧ください。

複数拠点の一括監視

IPカメラの利点が最も出るのがこの使い方です。各拠点に録画機を置き、本社のパソコンやスマートフォンから全拠点の映像を1つの画面に並べて確認できます。店舗を複数展開している事業者、工場と事務所が離れている事業者では、見回りの手間そのものが減ります。

拠点をまたぐときの注意

  • 各拠点の回線の上り速度が足りているか(映像は拠点から出ていく)
  • 見る人ごとに権限を分ける(全拠点を見られる人・自店だけの人)
  • 録画は各拠点の録画機に残す設計が基本(回線が切れても録画は続く)
  • 外部から見る経路のセキュリティ設定(初期パスワードのままにしない)

無線・回線不要のカメラ

電源も通信回線も無い場所には、通常のカメラは設置できません。資材置き場、工事現場、農地、太陽光発電所といった現場のために、単体で通信するカメラ、電池やソーラーで動くカメラがあります。

無線・回線不要のカメラ

SIMカメラ(4G-LTE)

カメラ本体にSIMカードを挿し、携帯電話の回線で通信するカメラです。インターネット回線を引いていない場所でも、電源さえあれば設置でき、スマートフォンから映像を確認できます。月々の通信費がかかりますが、回線工事の費用と工期を考えると総額では安く早く済むことが多い方式です。

確認項目内容
電波現地でその通信事業者の電波が入るか。事前確認が必須
通信量常時送信は通信量が大きい。動きがあったときだけ送る設定が基本
録画場所本体のSDカードに録画し、必要な分だけ取り出す構成が一般的
電源コンセントが無ければソーラー+バッテリーを併用

SIMカメラが向く現場

  • 資材置き場・重機置き場(夜間の持ち去り対策)
  • 工事現場(工期のあいだだけ設置し、終わったら移設)
  • 農地・果樹園(収穫期の盗難対策)
  • 太陽光発電所(ケーブル盗難の監視)
  • 空き家・別荘(長期不在の見守り)

Wi-Fi無線カメラ

建物内の既設Wi-Fiにつなぐカメラです。配線工事をせずに設置できるため、住宅や小規模店舗で手軽に使えます。ただし、電波の届き方は建物の構造に大きく左右されます。壁・金属・水槽などが間にあると途切れやすく、「重要な場所ほど有線にする」のが基本的な考え方です。

Wi-Fiカメラの弱点

  • 電波が途切れると、その間の映像は残らない
  • 電源は別途必要(無線なのは通信だけ)
  • ルーターの再起動・買い替えで再設定が要ることがある
  • 屋外は電波が弱くなりやすい

SDカード録画カメラ

録画機を使わず、カメラ本体のSDカードに直接記録するカメラです。1台だけ設置したい、録画機を置くスペースが無い、といった場合に構成が最も簡単になります。SDカードは消耗品で、書き込みを繰り返すと寿命が来ます。「いざ見たら録れていなかった」を避けるため、定期的な確認が欠かせません。

ソーラー電源カメラ

太陽光パネルとバッテリーでカメラを動かす構成です。電源が全く無い場所でも設置できますが、冬期や連続した雨天では発電量が落ちるため、常時録画ではなく動体検知時のみ動作させる設計が前提になります。パネルの向き・角度・影のかかり方で結果が大きく変わるので、設置場所の日照を実際に見てから決めます。

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